新NISAでオルカンかS&P500のどちらに積立するか気にするのはもう止めよう

 

みなさん、こんにちは。ブルービーです。新NISAやっていますか?

私は2024年から始まった新NISAでは、それまでの旧NISAでの「ニッセイ外国株式インデックス」を中心の積み立てしていたのですが、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の一銘柄に絞って積み立てしてきました。

が、2025年の新NISA積み立てでは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500)」の二つの銘柄を積み立てることにしました。

新NISAの積立投資でオルカン1本に絞っていた理由は?

そもそも何故、オルカン一本に絞って投資していたかというと、いろな銘柄のポートフォリオを考えのも面倒だし、出口戦略として後年売却していくときに、どの銘柄から売却するか? 

こっちの銘柄は今収益率悪い? こっちの銘柄を残しておいた方が成長が期待できる?とか悩むくらいなら、オルカン一本がシンプルだと思ったんですよね。

 

でも人間、隣の芝は青く見えるものでして、オルカンの成績に満足しつつも、S&P500買っていたらどうなっていたかなーと常々気にするような状況になっていたのです。

本来、インデックス投資、新NISAでの積み立ては忘れてるくらいでちょうど良いのは分かっているのですが、どうしてもチョコチョコ見てしまうんですよね。投資成績を。

これはマネーフォワードのプレミア会員になっているから、簡単にそれぞれの銘柄の状況が確認できるからというのもあると思います。加えて、投資信託の成績が好調だから、ついつい嬉しくて見てしまうというのもあったと思います。

もちろん、大きな考え方としては、オルカンもS&P500も分散という意味では大差がないというのは分かっているんですよ。

オルカンの地域別構成比率ではアメリカが63.8%を占めているわけだから、S&P500を買おうとオルカンを買おうと実質、アメリカに投資しているウェイトが大きく同じような恩恵を受けられるだろうということも分かっているんです。

そしてオルカンの方がアメリカ一国ではなく、複数の国で構成されているわけだからリスク分散されていると。

アメリカが仮に落ち込んだとしても、他の国のウェイトが上がりリスクが分散されることになるとも分かっているんですよ。

でも、人間、分かってはいるけど、隣の芝は青く見えるのです

S&P500の方が投資効率良いのではないか?やっぱり少しでも資産は増やしたいし。

結局、アメリカが不況になったら、そのあおりを他の国も大きく受けるよね。

だったらオルカンでリスクが分散されていると言っても、同じようなトレンドになってしまうのでは?

だったら、オルカン一本の投資で悶々としているよりも、S&P500も一緒に積み立てれば良いじゃん。

そうすれば、S&P500が大きく成長したらその恩恵を受けて、良しよしS&P500を積み立てていて良かったとホクホクすればよいし、アメリカ市場が落ち込んだらオルカンも一緒に積み立てていたから最悪のケースは免れて少しは分散していた甲斐があったぞ・・・と胸を撫で下ろすこともできると。

そんなこんなを2024年に新NISAを積み立てる中で悩んでいたので、もう2025年はそんな悩みから解放されるべく、オルカンとS&P500を同じ比率で積み立てすることにしたのです。

まあ、インデックス投資に知見の深い諸先輩方からは、そんなの無意味・・・というお言葉を頂きそうですが、良いのです。

インデックス投資のメリットの一つは、いつ売るか、いつ買うか、何を買うかを悩まず一度設定した積み立てを続けることが真髄なのであれば、オルカンかS&P500かという悩みを捨てて、両方を積み立てればよいということに至りました。

二つの銘柄くらいなら、出口戦略を考えるとまだシンプルだし、そのときはS&P500から売却していくのでも良いのではないかと感覚的に思えたりもするので。

 

オルカンとS&P500の年間収益率ってどうなの?

はい。では、ここで実際の期待値についても数字として確認しておきましょうかね。

年間収益率 ’18 ’19 ’20 ’21 ’22 ’23 ’24 平均
オルカン -7.5% 26.8% 9.0% 32.7% -5.6% 30.4% 17.1% 14.7%
S&P500 -7.7% 30.5% 10.3% 44.5% -6.1% 34.6% 18.7% 17.8%

2018年から過去7年間の年間収益率で見るならば、S&P500の方が約3%くらい好成績ということですね。(2024年12月30時点の目論見書を参照)

仮に、

 ①オルカンを毎月10万円積み立てし、年間収益率14.7%で運用できたら10年・15年後どうなるか?

 ②S&P500を毎月10万円積み立てし、年間収益率17.8%で運用できたら10年・15年後どうなるか?

 ③オルカンを毎月5万円積み立てし、年間収益率14.7%で運用。S&P500を毎月5万円積み立てし、年間収益率17.8%で運用するような分け方をしたら、10年・15年後どうなるか?

を見てみると、

  年間平均収益率 毎月積み立て額 10年後 15年後
①オルカンのみ 14.7% 100,000円 27,020,027円 64,386,110円
②S&P500のみ 17.8% 100,000円 32,691,559円 87,787,450円

③オルカンとS&P500

14.7%と17.8%

各50,000円

29,855,625円

76,086,357円

(試算には「積立シミュレーション|SBI証券」を使いました)

となりました。

当然ながら、S&P500のみほどの資産増にはならないが、オルカンのみの時よりも資産増効果を得ることができる。ま、当たり前ですよね。(あくまで、10年後・15年後に不況の波が来ていなければという、「捕らぬ狸の皮算用」です。)

 

やっぱりオルカンだけにしているのはもったいなく感じる

実際には過去7年間の好調だった年間収益率が継続するという甘い考えは持っていないですし、実際毎月10万円も積み立ててできるかというと、そこまでの投資体力はないので、現実的な金額差はここまで開かないのだと思いますが、それでもオルカンのみの積み立てにして、S&P500を横目で見ているのは少し残念にも感じますよね。 

それであれば、オルカンとS&P500の両方に投資しておけば、10年後にS&P500に投資しておけばよかったと後悔することも少ないのではないでしょうか。

オルカンだけの投資に比べて満足できる資産形成の恩恵を受けることができたと、少なくとも私は思うことができそうです。

一方で10年後に市況が不況であったして、オルカンのみの方が最もリスクが抑えられたのだとしても、これまたS&P500を100%買っていたのではなく、オルカンとS&P500で分散積み立てできていたから、少し緩和されたのだと自分を納得させられそうでもあります。

SBI証券口座からS&P500を積み立てる

はい。では、ここからは少しSBI証券の口座で実際に積み立て設定する画面を紹介したいと思います。

①SBI証券口座の画面からログインします。(SBI証券|株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA)

 

②取引から投資信託を選択し、次いで投信(積み立て買付)を選択します。 ※積み立て投資する場合

 

③画面下の方にスクロースして「銘柄検索から探す」を選択する

 

④購入する銘柄を選択します。オルカンやS&P500は人気銘柄なので上位に表示されています。

 

⑤改めて目論見書などを確認し納得したら。「積立買付」をクリックします。

 

⑥購入における決裁方法、区分、積立コースや金額など自身の積立方針に応じて入力して進めていきます。

あとは、流れに沿って進めていけば、投資積立設定が完了です。

 

まとめ:新NISAではオルカンとS&P500の二つを積み立てることに

さいごに。

2024年の新NISA積立方針だったオルカン一本から、2025年はオルカンとS&P500の二つの積立に方針変更を決断しました。

オルカン一本でも、オルカンとS&P500の二つの積立では実質、投資分散という面では大きな差はないというは事実なんでしょう。

また出口戦略を考えたときは、オルカン一本の方がシンプルというのも事実なんでしょう。

 

でも、私は人間がそれほどできていません。

ついつい、隣に芝生は青くみえて、あっち(S&P500)も積立ておけば、今頃はもっと資産が大きくなってしまっていたかもしれないと悶々としてしまうタイプです。

であれば、折衷案ではないですが、両方を積み立ててもいいじゃないか。

これにより、あっちを積み立てていたらと羨望の思いで見るのではなく、良しよし両方積み立てていて良かったーという精神的安定を得られるこの方針を選択することにします。

もう、オルカンかS&P500かで悩むことも無くなるのです。

この決断が10年後・15年後に良い決断をしたと振り返れることを願っています。

 

※投資は自己責任でお願いします。